代表ごあいさつ

　大学卒業後、ＩＴ企業の人事部門で約6年間、人事・採用のコンサルティング及びアウトソーシングを行うベンチャー企業で採用コンサルタントとして約2年間、上場ＩＴ企業にて約10年間と、一貫して人事の業務に携わってきました。最後の上場ＩＴ企業では人事部長として人事・賃金制度の構築、労務管理、労務トラブル対応のほか、人事業務全般に従事しました。企業の人事担当として大変な事も多かったですが、やりがいのある仕事も多く、社会保険労務士の資格も取得し、企業内社労士として充実した日々を送って参りました。そして40歳を区切りに、一念発起して社会保険労務士として独立開業し、現在に至っています。

長く人事業務に携わる中で実感として感じたのは、企業において労務管理がしっかりしていないと、会社と従業員の信頼関係は到底築けないということです。仮に法令を踏まえず、労働時間をきちんと把握しなかったり、超過勤務手当を全額支払わないとどうなるでしょう。会社としてはこれまで従業員のことを考えて様々な面倒を見てきて何も問題ないと思っていたのに、ある日突然、一部の従業員の不満が顕在化し、紛争に発展する事もあります（退職を契機とすることが多いです）。

こうしたことは、紛争に対処するコスト（裁判費用や未払い賃金支払い等）のみならず、他の意欲の高かった従業員に対しても、会社に対する不信感を抱かせるきっかけになりかねず、何としても防がなければならない事態といえます。適切に労務管理を行う事は、会社と従業員の信頼関係を築く上で、ひいては会社の更なる成長のために、避けては通れない重要な経営課題といえるでしょう。

法令を踏まえた労務管理といっても、決して無理難題ということはありません。大企業には大企業なりの、中小企業には中小企業なりの対応の仕方があります。それぞれの企業規模や事業内容に応じた最適な労務管理を行うために、経験・知識が豊富な当事務所に是非ご相談下さい。

「企業は人なり」とはよく言われる言葉ですが、まさにその通りと思います。企業が成長し続けるためには、企業の財産である従業員の日ごろの不満や葛藤を解消しながら信頼関係を築き、一方で社長の熱い思いを社員にすみずみまで浸透させて全社の一体感を醸成し、一人一人が職務に邁進しなければなりません。

当事務所はそれらの実現のために、人事労務の専門家として幅広くお客様のお役に立ちたいと考えております。

社会保険労務士
林　文憲